活動報告詳細

「歩こう会」で東京国立博物館へ行ってきました。
歩こう会 開催日:2016年7月2日(土) 参加人数:10名

7月2日の歩こう会の報告  東京国立博物館で根付(ねつけ)鑑賞

岡田 陽子
 7月2日(土)参加者10名で、上野御徒町駅から上野恩賜公園を通って東京国立博物館へ。
途中の上野の森を日の高くない時間に散策していくと晴々とした気持ちになりました。
博物館の入口では、特別展を目指す人の行列が並んでいました。常設展のみの私達はすんなり入場できました。中庭に入ると池にピンクの蓮の花が咲いていました。

 今回は、根付の展示を目当てにしていました。
 根付とは、ポケットのない和装に煙管(きせる)や印籠(いんろう)を紐で止めるときの留め具です。小さい道具ですが、精巧で意匠をこらしたものが多く、海外でも評価が高いそうです。
ネットで下調べをしたら、高円宮コレクションが博物館にあることや、コレクションは、元は高円宮妃殿下久子様が英国留学時代から収集を始められて、根付の論文で学位もお取りになられ、コレクションの本を出されていると知りました。(故高円宮殿下はご結婚後にご一緒に収集なさるように。)

 まずは、その目当ての根付を見ようと、本館2階の高円宮コレクションの展示室へ向かいました。
百個ほどが飾られていて、多様な意匠が楽しめました。本物そっくりの栗を象った根付や、チェシャー猫の根付が印象的でした。
 

様々な意匠の根付が並ぶ。 ここにあるのはコレクションの一部であって、入れ替えられている。
様々な意匠の根付が並ぶ。
ここにあるのはコレクションの一部であって、入れ替えられている。

 ざっと常設展を縄文時代から近代までの展示も眺めました。鎧などの展示では外国の人もしげしげと見ていました。

 昼食を東洋館の中の「ホテルオークラレストランゆりの木」で取った後、もう一度本館に戻り、見落としていた「象牙の根付と牙彫」の特別展を見てきました。象牙で海女を彫った根付がユーモラスな姿で気に入りました。
 

 根付の細かい意匠は写真で観ても楽しめるので、本も良かったら見てみて下さい。久子様が根付を旅行先に持っていき写真を撮った作品集「旅する根付」など、図書館にあります。