活動報告詳細
5月8日、横浜そごう美術館で「あそぶ浮世絵ねこづくし」を鑑賞しました。午前11時に、そごう地下2階のメインエントランスに8名が集い12時半まで鑑賞しました。浮世絵師の多くは猫を題材としていたそうで、140点が一堂に会しており、初めは広重の富士の見える窓辺の猫や国貞の美人の傍らの猫に始まりますが、国芳は猫を大きく扱い、だんだんと擬人化され、ついには化け猫が出て来て、人を騙したり助けたりと、人に変わって猫が主役となって行きます。まさに奇想と呼ぶべき発想で、テレビも写真もなかった時代に江戸中の大人気だったことがうなずけました。
鑑賞後は7名で十階の美々卯で、前回の練馬美術館の国芳展と同様の充実ぶりについてのお話に花が咲きました。お一人は、1時間半では見切れないからと食事せず展示室に引き返し、もう1時間余り鑑賞したとのことでした。
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「美術鑑賞の会」は4月、5月とあわただしい中で2度実施しましたが、実施しながら発展させたい。
今、東京は凄い美術展で湧いています。ダビンチ「糸巻きの聖母」展、日本洋画の父「黒田清輝」展、「若冲生誕300年」展等です。
若冲展の行列は2時間3時間待ち、東京都美術館から東京芸大入口で折り返す行列です。若冲は日本でそれほどの評価でなかった頃、1950年代米国人実業家プライス氏がコレクションを開始、これが逆に日本で「プライス 若冲展」=2000年=として紹介され、見直されて最近に皇室の秘蔵作品がブームを引き起こしました。東西問わず、美術の評価は実に難しい。ゴッホ作品は本人生存中1点しか売れず、印象派も当初は全く評価されておらず、黒田の裸婦には下半身に布が掛けられていたなど、例をあげればきりがない。今後のお勧め展覧会は「練馬発!日本のアニメ展」6月12日まで石神井公園ふるさと文化館、「三宅一生の仕事展」6月13日まで、「ルノアール展」8月22日までいずれも国立新美術館等です。
報告 保坂